ところで、ある市場において、どの程度の強者となら、戦って勝ち目があるのでしょうか。その基準を射程距離理論が示しています。射程距離理論においては、局地戦や一騎打ちの戦いにおいて、3対1以上の差がついてしまえば、逆転することができないとされています。局地戦ということですから、店内シェアや、納入比率での争いということです。これに対して、広域戦(全国や県レベルの戦い)においては、√3対1以上の差がついてしまえば、逆転は不可能であるとされています。 逆に言えば、敵に対して、3対1もしくは√3対1以上の差をつけてしまえば、まずその地位は安泰であると言えます。もちろん、例外はありますし、3対1以上の差をつけられた時の戦い方も、ランチェスター戦略は示しています。しかし、圧倒的な強者に無謀な戦いを挑み、いたずらに損害額を増やすよりは、そのような強者との戦いを避けるというのも立派な戦略です。また1位の企業からすれば、敵に3倍(√3倍)以上の格差をつけることが、目標となります。